あなたのお店は誰も興味が無いし検索もしない〜SEOと集客について〜

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ところで、今回のテーマは「あなたのお店は誰も興味が無いし検索もしない」という身も蓋もないものですが、多くのネットショップのオーナーさんはオープンすれば検索してもらえる、興味を持ってもらえる。
それがたり前のように思っておられて、そのためのキーワードでSEOを考えます。

しかしですね、オープンして間もないお店、誰も興味が無いしわざわざ検索しません。
他に無いオリジナルであったとしても、その商品を知っている人はどれだけいますか?

この辺りからネットショップのSEOを考えてみたいと思います。

そもそもあなたのお店に興味が無い〜キーワードが大事

オープンして間もないお店なんて誰も見向きもしてくれませんし、検索の対象にもなりません。
にもかかわらず、たとえば取り扱っている商品名やお店の名前、素材の名前といったもので、SEOのキーワードをセレクトされることがあると思います。
それはあくまでも自分のお店都合のSEOであって、お客さんのニーズを満たすものではありません。

ここを勘違いしないで欲しいのですが、商品名や素材といったものも大事なのは当たり前です。ただし、それ以上にお客さんはどういった目的であなたのお店の商品を欲しがるのか、といった視点が重要だということです。
それは必ずしもポジティブなワードだけではなく、ネガティブなワードの可能性だって大いに有り得るわけです。
例えば、自動車整備工場であれば「車検 格安」「車検 早い」「車検 無料見積り」といったワードになると思うのですが、あえて「車検 高い」「車検 時間がかかる」といったワードでもひっかるように対策することも必要ですよね?
「なんで車検ってこんなに高いんやろ?」「なんでこんなに時間かかるんやろ?」と思っている人もかならずいるわけですから、そういった方のニーズを満たせる(回答がある)ページがあれば、納得もできますし、また自分が出せる範囲の工場であればそういった親切なお店に出してみようと思うはずです。

興味を持ってもらうためには何もポジティブなワードだけではなく、ネガティブなワードでの対策も同時に進めることで、より多くのお客さんにとっての「なぜ」を解決できる、共感しやすいコンテンツに変わります。

検索してもらえないお店は死んだお店〜コンテンツが大事

ネットショップは検索してもらえない限り、死んだお店です。
ちゃんとウェブマスターツールなどを利用していれば、Googleなどには登録されているのですが、商品名や商品の説明文に適切なワードが含まれていなければ、当然ですが検索には引っかかりません。
そしてネットショップである以上はそう頻繁に商品名を変更するなんてことはありえない(注文する度に注文書の品名が異なっていては現場が混乱する)ので、あまり思い切ったこともできません。
そうなると益々検索してもらえなくなるという負のスパイラルに陥るわけですが、ここで重要なのがその商品をどういったニーズでお客さんに利用してもらえるか、ということです。

何度もこのブログでも書いていますが、今は積極的に検索する時代、わからないことがある、知りたいことがあるから検索するのです。
ただ闇雲にYahooのトップページからディレクトリを掘って偶然見つけたホームページへ訪問するなんてことはほぼありません。
これに答えるためには、お客さんがどういった疑問や課題を持っているのか、仮設を立てることが重要です。

大手であれば「お中元 ギフト」なんかのビッグワードでもいいのかもしれませんが、そのお客さんはもしかするとお中元の配送時につける熨斗で悩んでいるかもしれませんし、お中元を頂いたのにどう対応すればいいのかわからない可能性だってあります。
和食器を買うお客さんであれば、手入れの仕方や自分で作るといったことにも興味を持っているかもしれません。

そういったお客さんの課題を満たすコンテンツを用意して初めて検索してもらえるようになるのです。
ただ商品を並べて、適当なワードを並べるだけで検索してもらえるはずがありません。

お客さんがどういったことで悩んでいるのか、先回りをして解決できるコンテンツをしっかり用意することが重要なポイントです。

こんなのをいっぺんに解決するのは無理じゃないの?

そんなことはありません。
解決できる方法が一つあります。
それはこのブログで何度も話しているネットショップのブログです。

FAQのコーナーや豆知識のコーナーも充実させるのは当然ですが、そう毎日頻繁に更新できるものでもありません。
そこで、ブログを利用して様々なテーマや角度からお客さんのニーズを掘り出して、満たす記事を毎日アップしてください。

例えば先の自動車整備工場であれば「車検が高いとお悩みの方におすすめ、車検代を安くするための日頃のメンテナンス!」といったタイトルで記事を準備すれば、車検代が高いなぁと思っているお客さんや、車検代を安くしたいと考えるお客さんのハートをガッチリ鷲掴みできます。
「お中元 熨斗」「お中元 お礼状 書き方」といった内容の記事も、商品を直接買うことがないお客さんでもやはりその疑問を解決してくれるお店ということで印象に残りますし、購入してくれるかもしれない潜在顧客になります。

毎週キャンペーンページをつくるのは大変な作業ですが、週に一度ブログ記事としてお店の商品を特集してみると、新たなニーズが見つかるかもしれませんよね?
ブログ記事であれば、原稿を用意してリンクするだけでいいので、外注さんに依頼する必要だってありません。

最後に

興味もないし検索もされないお店が、多くの客さんから興味を持ってもらい検索してもらうためには、如何にお客さんの問題解決に役立つか、ニーズを満たせるかといったところが重要です。
流入が少ない状態でCV率が悪いといってデザインを調整するよりも先に、日々のブログ更新の内容を工夫していくだけでも十分検索からの流入は増えますし、結果としてCV率の向上につながります。
売上が伸びないのはCV率の問題以前に検索からの潜在顧客が十分な数に達していないからです。
大事なことはお店都合のSEOではなく、お客さんのニーズを満たすSEOができているかどうか、ということです。
成功しているお店の事例をトレースするのではなく、あなたのお店独自のコンテンツを準備するほうが、長期にわたってお店にいい影響を与え続けてくれます。
そんな中で自由に更新・編集できるのがショップブログなのです。
ブログの運用も満足にできないところが、それ以上にスキルの必要なSNSの運用なんて考えるべきではありません。

今一度お店のブログ運用をしっかりと見つめなおしてみてはいかがでしょうか?