少し前に、劇場版コナンくんの今期興行収入が60億を突破し、現在でも話題の君の名は。は200億を突破するとかもっぱらの噂になっていますね。
君の名は、の方は見ていないのでなんとも言えませんが、コナンくん、今期は特にそうなんですがターゲットになっていたのが30〜40代辺りだったんじゃないかと考えてます。
20年ぐらいこのシリーズは続いているのですが、当時サンデーに掲載されていた漫画版を読んでいた10〜20代が家族を持って、しかもガンダム世代。
赤井秀一と安室透の戦いは、(中の人的には)逆襲のシャアに通じるところもあって、胸が熱くなりますよね。
もちろんTV版ではスポンサーの都合上見受けられない派手なドンパチや爆発なども魅力の一つですが、それ以上にストーリーや制作側の釣り針に僕も含めて引っかかってしまっているわけです。
誰に届けたいのか?
コナンくんも、子供に届けるだけであればもっとおとなしくしてもいいと思うんですよね。
でも、TV版の視聴者層はまだしも、劇場版まで観に行くのは、それなりに思い入れがある層。
となると、60億の興行収入を打ち立てていくには、制作側が「誰にこの映画を届けることが一番の近道になるのか」を考えるのは当然です。
中小企業やネットショップの壁になりやすいのはこの「誰に届けるのか」ということ。
最近の言葉で言えば「ペルソナ」に該当しますね。
売上が伸びない、集客ができない、多くの場合誰に届けるのか、を軽く見ていることが多いように感じられます。
真実はひとつ!
ペルソナのように、特定の人物像にだけフォーカスを当てるのは危険じゃないのか、という話も散見しますが、そこは「パレートの法則」と呼ばれるものでカバーしている、といえばいいのでしょうか?
具体的に書くと「自社のサービスや商品を利用するであろう典型的なお客さま像の2割を明確にすることで、残り8割もカバーしよう」ということです。
この際、従来であれば属性的(30代、男性、既婚・・・)なものだけでしたが、それに加えて趣味・思考・価値観(学生の頃から漫画がすきで、夢は子どもと一緒に映画を見に行くこと・・・)といった定性的なデータを持たせることで、より具体的な人物像に迫り、従来の「誰が買うのか」から「なぜ買うのか」にフォーカスを当てます。
ただし、ここでよく見受けられのが、このペルソナ、あまりにも自分たちにとって都合の良い人物像になりすぎていないか、ということです。
自分たちの商品やサービスを利用してもらいたいがために、あまりにも都合の良い解釈は、かえって信頼を落とすことになり、何も生みだす事無く終わってしまいます。
そのためには必要の如何に、自分たちにとって必要な情報をBlogやSNS、口コミサイトなどを通じて収集することや、実際それに近い人物に対してのインタビューなど、客観性を伴ったデータの収集が必要になります。
最後に
以前に
などでも記載しましたが、コンテンツマーケティングとペルソナ作成は密接に関わっています。
SEOですら、ただ単にキーワードをサイトに埋め込むだけではなく、どういった人にどういった内容でたどり着いて欲しいのかを想定しながら対策していく必要があります。
これはメルマガやSNSといった文章だけで届ける場合も同様で、やはり「誰に届けたいのか」をしっかりと想定しておく必要があります。
お客さんのライフスタイルというものは多様化しており、従来考えられたような、ざっくりとしたお客さま像に訴えかけるような手法では、アプローチできなくなっていることはご存知だと思います。
多種多様なデータを収集し、その中から生まれたペルソナの活用は、ぱっと見たところでは「たった一人」だけを作り出しているように思われがちですが、実際はその背後にいる多くのお客さまへとアプローチするための手がかりとなります。
今一度自社のペルソナについて、考えなおしてみるのもいいのではないでしょうか?