うちの場合、仕事の多くはホームページやネットショップの制作およびカウンセリング(コンサルティング)に関するものですが、長い間続けていると「あぁ、こういう場合って絶対にうまくいかなくなるよな」ってポイントが必ずあります。
そのポイントとは「わからない、隠す、嘘をつく」ってことです。
これだけ見るとバカにしてんのかって怒られそうですが、これから記載する説明を読んでいただけると、きっと納得できると思いますので、もうしばらくお付き合いください。
人は理解し合える生き物か
「わからない、隠す、嘘をつく」ですが、それぞれの立場において内容的には同じものです。
わからない
- 互いのビジネスを理解していない
- ヒアリングやプレゼンの際に説明された内容を理解できないまま進めていく
わからないものをわからないまま進めていくことで、なんとなくわかった気になってしまい、気がついた時にはすでに手遅れといったことは非常に多く見受けられることです。
この辺りは自分がわからない時は話のタイミングを見計らって聞いてみたり、また相手が理解してなさそうなときには、喩え話をねじ込むなど、ちょっと空気を読んだ打ち合わせが必要になってきますね。
初めての相手には自社のビジネスについて、簡潔にわかりやすく説明する義務があると思いますし、持参する資料もそうあるべきだと考えています。
隠す
これも2つほどあります。
- 自分の会社の持つ情報の関連性が見えていない
- 問題点をちゃんと話さない、自分にとっての不都合を隠す「嘘をつく」
1の場合、社内の縦割りが弊害になっていることが考えられます。
同じ社内の別事業部の協力を得ることで比較的スムーズに進みそうなことでも、灯台下暗しで全く気がついていない場合や、社内の連絡網がうまく機能していない場合、本来できるべきことでもなんだかんだ理由をつけて進まない状況というのは良くありますよね。
2の場合、お客さんに対して不誠実な対応をしている制作会社はメリットばかりを主張して、デメリットをちゃんと話さないこともありますね。
またお客さんも社内の問題点を、事前のヒアリングで話さないことで、あとになって大きな問題に発展するケースもあります。
もちろん、コンプライアンスの問題で話せないこともあるとは思うのですが、そういった場合は事前にそういった内容があるんだということを伝えておくだけでもかなり違うと思います。
嘘をつく
これはどちらかといえば思い込みで話すといった印象でしょうか。
先の隠すの内容ともかぶってくることがありますね。
単純に隠している問題がバレると厄介なので、嘘をついてごまかすということもあります。
ただ思い込みで話しているだけなら可愛いもんですが、不正や事故を隠して嘘を付いている場合は、後に大きな問題になりますので、問題が発生した場合は必ず双方で確認しあう必要があります。
結局はコミュニケーションの問題
結論はここに至るわけですが、打ち合わせの最中に「わからない、隠す、嘘をつく」を意識しながら話すことで、事前に防げる事故がかなりあると思います。
とくに「わからない、隠す」の2つは双方の歩み寄りでどうにでも改善できる問題です。
最近ディレクターさんがうまく育たないといった相談を、同業の制作会社さんや代理店さんなんかから受けることがありました。
自分自身でもお世話になっている会社の新米ディレクターさんを見ていると、上のようなポイントを全く無視して、自分の思い込みだけで動いて失敗していることが多いなと感じることも多いです。
そんなときはChatworkなんかでちらっとポイント抑えて説明するんですけど、どこまで理解してもらえるのか。。。
最後に
何もお互い疑り深く仕事を進めようというわけではなく、理解しあうためにはどこに気をつけるべきなのか、というのが今日のエントリーのポイントです。
「わからない、隠す、嘘をつく」は僕自身が経験して得られた教訓なので、ご参考になれば、と思います。
See You!!