hetemlでウェブサイトの常時SSL化対応したときの備忘録。

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hetemlの常時SSL化(無償SSL)の利用は昨年の10月頃から提供されていたのですが、なんだかんだと後回しにしてしまい半年ほど放置していました。

簡単に今回の作業(どちらかといえば事前準備)についてざっとまとめてきたいと思います。

流れとしては、

  1. サーバーの移転申請
  2. SSHで旧サーバーへログイン後、データの圧縮
  3. FTPで旧サーバーへログイン後、データのダウンロード
  4. FTPで新サーバーへアップロード後、データの解凍
  5. hostsファイルの変更とサイトのチェック
  6. 新サーバーに切り替えてSSL化にチェック
  7. 最終チェックで不具合がないか確認
  8. Google Analytics、Search Consoleの対応

考えるだけで嫌になりますよね。。

幸いなことにメールやDBについてはそのまま使えますが、DBに関しては場合によっては使えなくなる恐れや若干手を加える必要があるかもしれませんのでご注意ください。

古参ユーザーはサーバーの移転申請

これが心理的ハードル高かったんですよ。

サーバー移転するのはいいけど、サーバー内のデータとその調整は自分でやってくださいね、とのこと。

ただWorpdressのサイトが複数と、お客さんのテストサイトなどのデータもあるため、簡単に右から左というわけにはいきません。

まずはSSHでログインしてtarで/web以下のディレクトリを1つずつ圧縮。

場合によっては/web/hoge以下のディレクトリに分けて圧縮したものもありました。

圧縮後はそのままダウンロードして、これでひとまず準備OK。

データベースやメールアドレス等はそのままいこうしてくれるようですが、一部DBの古いものに関しては調整が必用なようです。

移転申請後新しいサーバーへログイン

ログイン用のアドレスが変わるので、新しいサーバーへログインします。

ログインするとわかるのですが、ある程度階層構造だけは維持されてますが、どうせtarで圧縮したデータをアップロードするので、必要ないものは削除してしまってかまわないと思います。

先程圧縮したtarデータをアップロード、/web/hoge以下に配置されていたものはディレクトリを残したままその中へアップロードします。

次にSSHでログインしてtarを解凍。

これでひとまずデータの準備は整いました。

データの調整

次にロードバランサーIPアドレスをhetemlの管理画面で確認し、hostsファイルを変更します。

この状態で確認すると、まぁ色々シッチャカメッチャカな状態になっていることがわかると思います。

普通にhtmlだけで組んでいる場合は問題ないですが、.htaccessやフルパスで書かれている物があれば、全て調整が必要になります。

もちろん、数が多ければ多いほど大変ですし、お客さんのサーバー移転などをしたときはこのhostsファイルをどうするかは悩みどころですね。

しばらく経てば問題ないのですが、移転してすぐ確認したいときなどはお客さんのPCでもhostsファイルの変更を実施してもらう必要があります。

各ドメインのSSL化と再確認

上記のチェックで問題なければ、次に各ドメインをSSL化します。

これは管理画面でドメインごとに行うわけですが、サブドメインを利用している場合はそれらも全て別々にチェックする必要があるのでご注意。

SSL化後にSSL化されていないものがあればエラーになりますので、それらを1つ1つチェックしていきます。

AnalyticsとSearch Console

ドメインを変更した場合、これらも対応しなくてはいけません。

管理画面は少し古いですが、こちらのサイトにわかりやすくまとめられていましたので、ご参照ください。

これ、ドメインごとにやるんですよ。。。

Google、Bing、場合によってはYandexなども。

ようやく完了

これらの作業をしてようやく完了です。

とはいえ、100%完璧かどうかはわからないので、しばらくは様子を見つつ不具合が出た箇所があれば個別に対応といったところでしょうか。

何れにしてもかなり手間がかかります。

古いCMSでMySQL4辺りを利用されている場合(ほとんどいないと思いますが)はサイトのリニューアルも含めて検討の余地ありです。

「SSL無料なんでしょ?ちょっとうちのもやっといてよ」なんて軽くいうお客さん、いなくはないと思いますが、この記事でどの程度の手順を踏むのか参考になればと思います。