ネットショップの運営は畑を耕すことと同じ〜ネットショップの運営と集客〜

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ブログを更新し始めてから、ぼちぼちとお問い合わせが来るようになりました。
一般的なホームページのお問い合わせもありますし、ネットショップのお問い合わせもございます。

特にネットショップで多いのは特効薬的にすぐに売れるようになる方法が知りたいというもの。
誠に申し訳ないのですが、多くの場合「そのようは方法はございません。」とお答えするしかありません。

その他は「これから始めたいんだけど、どうすればいいでしょうか?」というものや「なかなか売れないけど、どうすれば・・・。」というもの。
今日はそういったお問い合わせに対してお答えしている内容をまとめてみたいと思います。

ネットショップは一朝一夕ではできない

まずネットショップは続けることではじめて価値があります。
そのためには続けられるお店としての

  • 経営の計画
  • 手持ち資金
  • 販売する商材

といったものが重要になります。

僕の愛読書の「頂上の彼方へ」という本がありますが、その本の一節に

計画を練ること、遠征で必要になるものを予想することが大事である。その点を私が強調しておきたいのは、そうすることで成功する確率は格段に増すからだ。また、計画をたてるときは知っている事柄をもとにし、知らない事柄については考えぬいた上で推測することである。

というのがあります。
シーズナルな商品であれば、オフシーズンはどうするのか、オンシーズンの在庫状況はどうなのか?
配送は?決済は?
写真のとり方はどうなのか、文章は読みやすいものになっているか。
商品の需要はどれぐらいあるものなのか、誰が買っているのか。
経営する前に自前に予測を立てておくことが重要になるんですね。

続けることで知識が身につき、お客さんの信頼や安心感といったももにもつながります。
またオープンしてすぐに売上が出るお店は本当にごくごく一部で、多くのお店はなかなか思ったような売上には届きません。
それでも地道に続けられることがネットショップオーナーとしては重要なことだと思います。

畑を耕すこととお店を運営すること

適当な土地に種を蒔いて、適当に水をやってたくさん収穫できる、そんな夢みたいな話はありません。
「おおかみこどもの雨と雪」という映画の中でもありましたが、収穫するためにはまず畑をしっかり耕し、肥料をまいて豊潤な土地を作り、しっかりと畝を作り、そうして種をまく。
もちろんそれだけではなく、害虫/害獣/鳥などからせっかく芽生えたものを守らなくてはいけませんし、急な大雨や猛烈な日照りなど、自然災害にも対応しなくてはいけません。
同じ畑で同じものばかり耕すのではなく、季節に合わせて何を育てるのか、いつ収穫するのか、毎日畑を見て考える必要がありますよね。

ネットショップも同じです。
適当に選んで、適当に商品を並べるだけで商品は売れません。
お店を始めるにあたって、しっかりと耕すことが重要です。
これは潜在顧客を見つける、ファンを作るということになります。
その方法としてブログやSNSの運用が大きなポイントになるんですね。

ブログの運用が面倒くさい、SNSは何を書いていいかわからないでは耕していない畑に種をまくのと同じです。
いつかは芽が出るかもしれませんが、いつになるのかはわかりません。
どんなに綺麗に飾っても、土地が痩せていては育つわけがありません。
まぐれで売れることがあっても、どうやって売れたのかわからないですし、準備ができていないこともあります。

ネットショップも昨今では自然災害による配送の遅延もありますし、同じ商品ばかり売っていてはいつかお客様に飽きられてしまいます。
商品によっては季節に合わせて写真を撮り直したり、販売する商品を変えてみたり。
その日の天気によってもトップページで掲載するものを変えることも必要になるかもしれませんよね。

それがネットショップを運営するということです。

最後に

こういうお話(メールや電話、お会いしての打ち合わせ)をすると、面倒くさいと思う人と、ちょっと考えが甘かったなという人に別れてしまいます。
面倒くさいと思う人は絶対に連絡取ってきませんし、甘かったなという人は練りなおしたり思いとどまる人と、よそのもっと甘いところへ行く人にわかれていきます。
甘いところへ行って成功したのであれば、うちとはあわなかったということですからね。
確かに相談して上のような説教されると(説教ではないのですが。。)嫌になる気持ちもわかりますけど、片手間でとりあえず儲かればいいや、というお客さんと一緒にやっていくことほど互いにとってストレスになるものはないので、事前にこういった話をさせてもらっています。

それがいいことなのか、悪いことなのか、覚悟を決めてもらう必要があるということを理解してもらうためには、僕は必要なことだと考えています。
ちゃんと考えて、一緒にやっていこうという気持ちのあるお客さんには全力で応えますが、いい加減なお客さんはこちらから離れていくこともあります。
厳しい話ですが、うちもビジネスとしてやっているので、いい加減なお客さんの遊びに付き合っている余裕はありません。

この辺り、こちらももっと手を抜くというかいい加減に考えればいいのかもしれませんが、気持ち悪いので0か1の答えになってしまいます。

ネットショップの運営は続けることで豊かになり、知識も身につき、より強固なものになりますが、1年やそこらで結果を出してしまうには時期尚早な感じがします。

当たり前の話のように思えても、いざ自分事となるとなかなか理解できないことでもあるので、こういった記事が少しでも役に立てれば、と思います。