先日こちらのイベントにお邪魔してきました。
昨年もお邪魔して、いろんなCMSに触れてきたわけですが、今年は「もうこれしかない!」と思えるぐらい素晴らしいCMS「Craft cms」に出会いました。
Craft cmsとは?
loftworksさんの情報を参照すると、
- 海外のCMSでPixel & Tonicさんが制作、運用。
- 価格は無料、$199、$299でアップグレードは無料(らしい)
- 開発を目的としたドメイン(localhostなど)の場合はプロ版($299)が無料で使える
- 日本語の情報がまだまだ少ない
- 海外ではNetflixなどのサイトで活用されている
- PHP v5.3.0以上、MySQL v5.1.0以上
- TwigというPHPのテンプレートエンジンを利用
- 既にCraft3がBeta準備中
などなど、いろいろあります。
ひとまず4については上記loftworksさんにも記載されていますが、
あたりが有名ではないでしょうか。
特に今回のCMS夏祭りには上記2サイトの中の人が出展、直接講義してくれるという絶好のタイミングでした。
Craft cms実際どうなの?
Mac+MAMPの環境にセットアップしましたが、特に問題なく動作しました。
MTを動かす環境がある人なら何の問題もないですし、WPセットアップできる人であればCraft cmsは間違いなくセットアップできます。
実際に動作させてみた感じでは上のloftworksさんのサイトに動作画面はありますが、MTとWPのいいとこ取りといった印象です。
とくにカスタムフィールドの柔軟性やチャンネル、シングル、ストラクチャーなどのセクションタイプ(WPでいうところの投稿タイプ)。
一番感動したのはMTだとMTAppjQueryを導入しないと使えない行列フィールドが標準で使える!ということでした。
これはブースで実際に動作するところを拝見し、戻ってから自分でも試したのですが、なかなか熱いと思います。
またPHPベースなので、テンプレートがWPのように複雑怪奇なスパゲティコードになるんじゃないかという懸念もありましたが、Twigベースということもあり、そのあたりはどちらかと言えばMTや懐かしのNucleusのコードに近い感覚で使えます。
Drupal8やEC-Cube3系を利用されている方もそのまま移行しやすいんじゃないですかね。
リレーション周りも柔軟で、簡単に修正可能といったあたりも、後発組ならではのよさかもしれませんね。
他に画像のサムネールやユーザーの権限設定など、マニアックなほど細かい設定が可能です。
Craft cmsデメリットは?
- カスタムフィールドにおいて行列の入れ替え(縦横の入れ替え)ができない
- 日本語の情報が乏しい
ぐらいですかね、気になったのは。
1についてはプラグインを探せばなんとかなりそうな気がしますが、如何せん英語オンリーなのでちょっと情報を探すのに時間がかかってしまいます。
2については、まだ日本ではマイナーなCMSということもあり仕方がないところですが、先日のCMS夏祭りのインパクトやbit partさん、BUN:logさん、loftworksさんなんかが情報を出してくれるんじゃないでしょうか。
僕自身も時間のあるときには触って、ちょっとは貢献できればと考えています。
日本のユーザーコミュニティが確立されるようになればこういった問題は簡単に富んでしまいそうですけどね。
まとめ
個人的にはMTの思想を受け継ぎながらも(MTとの関連はないです)WPの柔軟性を取り入れた、過去に一番思い入れのあるNucleus CMS的な存在として今後最も利用したい、推していきたいCMSです。
Craft3では更に進化を遂げる(一部テンプレートタグも変更される。。。)そうですが、まずはCraft2のこの安定感で十分満足できてしまいます。
利用者数が少ないのでWPのようにセキュリティの脆弱性をついた攻撃なども少ないようですが、これは今後の普及次第でどうなるかわからないところですね。
小規模〜中規模サイト程度であれば標準の機能とテンプレートの組み方だけで十分対応できるのではないでしょうか。
Netflixのようなサイトで導入されているということは、組み方次第では大規模サイトでも導入可能、ということでしょうね。
いずれにしても WP一強だった日本のCMS界隈に新たな新風を巻き起こしてくれることは間違いないと思います。