全国的に急に冷えてきましたね。
東京では54年ぶりに11月の積雪を観測したそうですが、大阪もぐっと冷え込んでいます。
今日は「ネットショップの面白い取り組み」について考えてみたいと思うのですが、おもしろい=突飛な企画と解釈される方も少なくないかもしれません。
今回はそういった突飛なものではなく、多くのお店でも活用できる考え方を簡単にまとめたいと思います。
3つのタイムラインで考える
僕自身がネットショップのお客さまにお話する際、販促のタイミングなどはこの3つのタイムラインをいうものを軸に考えるようお話させていただいてます。
- 季節のイベント
- 地域のイベント
- 人のイベント
の3種類です。
季節のイベント
これは最もわかりやすいものですが、春になればひな祭りや母の日、こどもの日が、夏には七夕、盆暮れ正月といったような、一般的によくあるイベントです。
これらのイベントはたとえどんな商材であれば多かれ少なかれ絡んできますから、まずここはおさえておかなくてはいけない。
地域のイベント
意外と見過ごし勝ちになってしまうのが、この地域のイベントです。
例えば僕の住んでいる大阪や近隣の京都あたりであれば、葵祭や祇園祭、天神祭、送り火などなど大きなイベントもありますし、近所の神社の小さなお祭りや地元の山車などもあります。
こういったイベントとキャンペーンを絡めて、次に紹介する人のイベントを考えてみるわけです。
人のイベント
上記2つのイベントなどを利用して、食べ物や服、なんでもいいので紹介してみたり、モニター募集やコーディネイト特集、役立ちアイテムやこれが流行る!といったもの。
こういったものをイベントの2ヶ月以上前からブログなどで紹介し続けるのです。
例えば、1つのお店だけで紹介しても、ただお店が推しているだけで終わってしまいますが、ネットショップのセミナーなどで知り合った店長同士結託して、同じようなタイミングで似たような商品を展開すれば「あれ、この商品別のところでもみたぞ。」「あ、こないだその商品あそこで見たよ。」といったような錯覚を起こします。
そこがいちばん重要なポイントで、まずは自分たちで流行らせる、それを一気に複数の媒体を利用して推しまくる。
この通りやってください、という訳ではありませんが、ただものを売るのに待っているだけではなく、こちらから仕掛けていくこともいいのではないか?といった提案でした。
販促カレンダーを忠実に守る
こちらもお客さまにお渡しする資料の一つですが、スタンダードな販促スケジュールカレンダーです。
毎月ごとのイベントのや属性、地域などによるイベント、DM、メルマガの発行タイミングなどが掲載されていますので、これらを元に先の3つのタイムラインを考えてオリジナルな販促カレンダーとすることも可能です。
こうやって俯瞰すると色んなイベントごとが複雑に絡んでいるのがわかりますし、新しい組み合わせなんかも見つかりませんか?
大事なことはなにをやるかよりもいつやるのか
一昔前「今でしょ」というのが流行りましたが、ものを売るにはタイミングが重要です。
そのタイミングは自分たちで仕掛けていくものなので、どの段階から種をまけば発芽してうまく刈り取れるのか、しっかりと見極める必要があります。
そしてその種を蒔く先というのも適当にまくのではなく、しっかりと芳醇な土の上(潜在顧客がいるところ)にまかないと意味がありません。
極端なことを言えばなにをやるかはどうだっていい(既に決まっている)わけで、いつ、どこにむけてが重要なのです。
それがマーケティングの基本となります。
最後に
面白い取り組みを考えてみる、といってもまずは基本となる所をおさえないと、ただ突拍子もない事に人とお金を注ぎ込んで、短期的には注目を浴びてもすぐに体力がなくなってしまうというのはよくある話です。
以前の記事にも書きましたが、
ネットショップは短期の視野で考えるよりも、長期の視野で考えなくてはいけない業種だと思います。
対面で商売できない分、人柄を伝えるのには時間がかかりますし、手軽に始められるから逆に腰を据えられないといったデメリットもあります。
今回の記事はタイトルとは裏腹に基本を抑えることの重要さについて簡単にまとめてみたつもりですが、いかがでしたでしょうか。
なにごともまずは基本を抑える、それが商売の原点だと思います。