異質なものをつなぐことで始まるマーケティングのあり方

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今回のテーマは「異なるものをつなぐ」ということです。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、簡単にケーススタディもまとめて記載したいと思います。

普通は商品やサービス欲しがる人がいるところへ届ける

そもそもマーケティングというのは

商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。

ということなので、以前の記載したで「手作りアクセサリーのお店を初めたいAさん」

これはもともとの商圏が存在し、自分が得意とするところで勝負に出るので、最も一般的なマーケティングだといえます。

大量ではないかもしれませんが、自分お手の届く範囲で効率的に売れるよう、製造し、在庫リスクも少なく、宣伝と販売を兼ねたSNSの運用は1人で小さなお店を初めて家計の足しにするレベルであれば十分な手応えがあると思います。

異質なものをつなぐとは

それほど難しく考える必要はなく、単純に一つの商品やサービスを別の視点から見たときに新たなニーズが生まれないか、と行ったものです。

ケース1 マッサージチェア

いきなり意味不明な内容ですが、一般的にマッサージチェアを体験するには家電量販店に出向くしかありませんが、家電量販店では体験はするものの購買に至る方はなかなか少ないのではないでしょうか?

もちろん売れるから置いているわけですが、例えばこれを「病院の入院病棟の各フロアにおいてみる」とすればどうなるでしょうか?

利用者としては

  • 長期療養中の患者さん
  • 医師/看護師
  • 立って動くことのできない高齢者へ筋肉への刺激

といったシーンが想定されます。

エビデンスはないので実際利用していいのかどうかはありますが、患者は入院するとほぼ寝たきりとなってしまうため、腰痛や肩こりなどが悪化してしまいます。

ベッドなどを改善することで多少良くなっているとは思うのですが、それでもマッサージチェアがあれば、と思うことはありますね。

また医師や看護師なども空いた時間や休憩時間に利用することで、心身ともにリラックスできると思います。

その場で購入することはありえないと思いますが、同型の機種が近隣の家電量販店で買えますよ、ということであればきっかけになるかもしれません。

ケース2 登山グッズ

これはもう今更書くまでもなく有名なものですが、一人暮らしでミニマルライフ・シンプルライフなどを送っておられる方の中に、コールマンなどの登山グッズを使われている方は多いのではないでしょうか?

登山では持ち運ぶ荷物に制限があるため、一つ一つが大変機能的でミニマムなデザインになっています。

クッカーやアルコールランプなどは大変コンパクトに収まりますし、シェラフやシートをつかえば、冬の寒さでも背中から冷えることは大変少なくなります。

いっそのことメーカー自身もそのあたりを意識したウェブサイトを、例えば無印やユニクロあたりと共同して展開してみるのも面白いのかもしれません。

ケース3 味覚

いちご大福に代表されるように、甘酸っぱいものや、照り焼きに代表される甘辛い、また見た目は固くてにがそうなのに、食べるとカリッと甘いかりんとう、といったように身近ん存在としてたくさんあると思います。

このように、見た目と味のギャップが大きいほど話題性も高くなりますし、食べたときの美味しさや、人にすすめたいという気持ちも十分期待できます。

ケース4 足袋

私自身たいへんいろんなことを教わったお客さま

で、やはり有名なのは「足袋」だと思います。

日本の伝統的な、職人さんが履いている足袋に、ポップなデザインのテキスタイルを融合させた、まさに異質を繋いだ商品です。

SOU・SOUとえば足袋というぐらい今では当たり前になってしまっていますが、発売当初は大変苦労されたそうです。

そのあたりはこちらの書籍に詳しく記載されています。

当たり前のことを当たり前にやるようでは駄目

食堂のご飯が美味しい、ケーキ屋さんのケーキが美味しい、帽子やアクセサリーのデザインがいい、これらは当たり前です。

そこからもう少しひねって、違う角度から見たときに新しい価値が生まれないか、もしくはその商品やサービスを利用する人たちの新しい視線が見えてこないかを考えてみるのも、マーケティング活動の一環として重要な事だと思います。

テレビを大きくしよう、録画できる機能をつけよう、次はマルチ録画だ、Blu-Rayも、と肥大化しては何の意味もありません。

どんな商売でも今まで自分が当たり前だと思っていたことを違う視点から疑ってみると、異質なものをつなぐ新しいマーケティングが生まれるかもしれませんよ。