やらないことを決める、それが経営の第一歩。

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僕自身が会社でも実践を心がけて、ネットショップのコンサルするときにも話すこととして「まず、やらないことを決めましょう」というのがあります。
情報過多、競争競争の市場原理主義。
そんななかで「やらないことを決める」ということがいかに困難なことか、というのは重々承知の上で決断してもらいます。

なぜ「やらないことを決める」のか?

それこそ大手企業であればとりあえずいろんなことを手当たり次第にやってみて、目の出てきたものを刈り取ってみる、ということもできるかもしれませんが、中小企業や零細企業でそんな余裕のあるところはありません。
そこでまずは「何にフォーカスを当てるのか」「優先順位はどうなのか」を考えなくてはなりません。

それが「やらないことを決める」ということであって、決めたからといってなにも「ずっとやらない」というわけではなく、その時が来ればやればいい、と思っています。
それまではアイデアとしてビジョンとしてうちに秘めておくなり、ストーリーボードなりに書いて共有しておけばいいと思います。

付加価値だけが差別化ではない。

減らす技術、という考え方もありますし、ここ数年の生活系のブログや雑誌なんかでは「物を減らす(断捨離)」ということが当たり前のように掲載されていますよね。

物事をシンプルに考え捉えることで、新しいアイデアが出てくることもあります。
単純な付加価値(あるものに対して、新たな価値をどんどん追加していく)では、かならず追いつかれ追い越されてしまいます。

そうではなく、もっとストイックに、やることを決めて、そこへ集中する。
「大きいほうが喜ばれる」「たくさん入っている方が嬉しい」「機能はやっぱり詰め込んだほうがいい」といった考え方でいるかぎりは、いずれ失敗します。
シンプルにすることで、無駄な製造工程を排除でき、ミスを防ぐことだってできます。
結果としてダンピングではなくコストを抑えることもできるようになるのです。

やらないことを決める≠手を抜く

やらないことを決める」ということはそれだけたくさんのリサーチが必要です。
本当に必要な物を手放してしまっては意味が無いので、真剣に考え、真剣に決断する。
だからこそ、意志も固く、ブレがなくなるのです。

一番大事なことは「やらないことを決めることで、新たな道が見えてくる」ということ。

上にも書きましたが、無駄がなくなるとその分視界が広くなり、足枷もなくなります。
それが次へのステップにどれだけ心的な疲労をなくしてくれるか、経営者の方なら理解できると思います。

最後に

ネットショップもホームページもなにかうまいこといかないなぁ、という方、まずは今の内容を見なおしてみませんか?
必要のない情報をいつまでも掲載していたり、わかりにくい状態になっていたりしては折角の情報も台無しです。
「やらないことを決める」これをベースに物事を考えて行きたいと思います。