ネットショップが成功するために必要なことは?〜ネットショップの運営と集客〜

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写真は坐摩神社という神社で、毎年夏に陶器まつりというものをずいぶん長くやっておられ、2007年ごろから今の形(作家さんやジャズバンドなどを集めて地域のお祭として)になったそうです。
初めの頃はやはり人も少なかったそうですが、ようやく定着して毎年楽しみにされる方も増えいます。

ところで、この継続こそがネットショップの成功の鍵だとご存じですか?
今回はそこをテーマにまとめていたいと思います。

継続は力なり

多くのネットショップは短期間で売上を求める、それは商売として当然のことなんですが、そのためにはそれ相応の企業努力(広報などの宣伝費)が必要なんですね。
企業努力なしに短期間で売上が出せるお店は運が良い、ただそれだけのことです。

では一体どれぐらい続ければいいのか?
1年やそこらでは継続しているとはいえません。
やはり3年は続けて欲しい。

3年間継続できない経営計画や目標のたて方、資金繰りでは根本から見直す必要があるということです。
一般的に創業した会社の6割が1年以内に倒産、5年後には8割が倒産し、10年間継続している会社は5パーセントだという統計があるそうです。
実店舗を持たないネットショップの場合、専業でやっている場合と副業の場合があるので、上記の統計とは開きがあると思いますが、いずれにせよ具体的な計画なしで1年目の売上が大赤字というのはよくある話です。

専業の場合は廃業するしかありませんし、副業の場合でも継続するか否かを考え直す必要があります。

ただネットショップを続けるだけではダメ

ネットショップを3年以上続けるというだけではなく、その間に人も育てる必要があります。
担当者が3年以上継続して同じ場所で働き続けるということです。

専業であればまだしも、企業の事業部としてのネットショップであれば、意外に難しいのではないでしょうか?
直接現場を指揮することのない上司は異動することが無いかもしれませんが、担当者レベルでは数年おきに部署異動があり、その度にいくら引き継いでも細かいノウハウなんかはリセットされますし、新しい担当者の得手不得手もありますから、なかなか成長しにくいということもあります。

人を育てるには売上だけを目標にしてはいけない

これは会社やお店によって考え方もあると思いますが、売れてないことを担当者や部署だけの責任として押し付けるのは、人が育たない原因だと思うんです。
もちろん、営利目的なので売上も大事ですが、自社の商品を0から育てて認知してもらうためにはやはり時間がかかります。

この場合の人件費はあくまでも広告宣伝費として考え、売上目標よりも如何に多くのお客さまに認知してもらうか、というところに重点を置き、そのための戦略を考えるべきです。
商品を売ることだけ考えても、今の御時世なかなか売れるものではありせん。
認知されてもいないのに、売れと言われても、まずどこの誰に買ってもらうんですか?

まずはブログやSNSを通して、自社の情報やお客さんの課題を解決できる記事をエントリーし、お客さんとのタッチポイントを増やす。
昔はなかなか難しかったところですが、今ではSNSなどもあり比較的簡単にコミュニケーションを取ることが可能です。
そして、担当者のパーソナリティを重視し、売るための方法を全力で考えてもらう。

「当たり前やないか」と言われそうですが、関係者の支援なしでこんなことなかなか出来るものではありません。
売上が出ないから暇だろう、と全く関係のない仕事ばかりやらせたり、担当を外してしまったり。
そんな状態では担当者にも大きなストレスが掛かりますし、やってみたいと思ったことでもなかなか意見できず、売上も伸びない負のスパイラルに陥ってしまいます。

最後に

人件費以外のコスト、特に広告宣伝費をかけたくないお店は如何に継続してコンテンツ(商品、ブログ、SNS)を継続できるかということをしっかり考えてください。
うちに相談に来るお客さんでもたまにおられますが、6ヶ月分ぐらいの預貯金でお店を初めて、売上目標も経営計画もガバガバな人。

利益をそのまま次の仕入れに回す自転車操業ですが、別に事業でもやっていない限りすぐに限界が見えてしまいます。
ブログやSNSはなんだかラブリーな感じだったり、堅くて全くおもしろみのない内容だったり。
写真すら満足に撮影出来ていないのに、商品が売れると思っている時点で考えなおしたほうがいいです。

趣味で作っているアクセサリーを売りたいといった程度であればカラーミーやBASEなんかを利用して、低コストで始めることもできますが、雑貨などのように仕入れが発生する場合は作家さんにお願いして委託販売という形を取らせてもらうか、取り扱う商品を抑えるなどして、できるかぎり支出を抑えられるように対策すべきです。
その上で手間のかかりにくいコンテンツ(ブログ)から手を付けるべきです。

その上で、作りての思いを汲み取ってしっかりと伝える、これがネットショップオーナーに課せられた最低限の使命になります。

とにかくお店は続けるというのが大前提であり、それが成功するための最低限の条件です。