ネットショップのオーナーが考えるべき集客できるブログの書き方〜集客につながるブログとは〜

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最近はネットショップ運営においてブログをないがしろにする人はいなくなりましたが、それでもブログの書き方がよくわからないという相談があります。
どこのお店もブログをやっているし、楽天やカラーミーなどでもブログを提供されるわけですから作らなきゃいけない、という思いはあるんですが、どうしても「日記」になってしまうようです。

どこに課題があるのか、日記と記事の違いは?といったようなネットショップのオーナーが陥りやすいブログのポイントをいくつかまとめてみたいと思います。

あなたが書いているのは日記ではない

多くのネットショップブログでみられるのが

  1. うちのお店はこんなお店です
  2. この商品、こんなとこがいいです
  3. 展示会へ行ってきました
  4. スタッフ紹介
  5. 今日のランチ
  6. 家族でどこそこへ行きました

といったような内容ですが、1〜3辺りはまだいいんですよ。
アパレルのお店であれば商品のコーディネイト例を掲載したり、雑貨であればどういったお客さんへおすすめしたいのかということを言及すればいいわけですから。
あるいは自分たちの業界のことについて、こんな展示会で新しい商品見つけました!とか。
酷いのは完全に日記状態になってしまっているもの。

お店のブログはただの日記ではありません。
読者にとって「有益」で「役に立つ」「おもしろい」記事を提供する必要があるのです。
そのためには誰に、何を、どのように、なぜ伝えたいのかといった仕掛けがなければなりません。

例えば、ブログというものとは少し異なりますが、コラムとして面白い取り組みをしているのがこちら。

メディア型のネットショップとして、多くのネットショップが参考にしているところですね。

毎日ブログを書いているのにアクセスが伸びない、ブログからの流入がないなどと仰る方の多くは上記の仕掛けが皆無で、ただ糸を垂らしているだけになっていることが多いです。

魚を釣るときでも、釣りたい魚に合わせて仕掛けを変えますよね。

なんのための、誰のためのブログ

お店のブログなわけですから、取り扱っている商品に関してはプロフェッショナルなわけです。
中にはただ取り扱っているだけで、知識のかけらもない方がいますが、そういった方は商売を考えなおすべきです。
まずは自分が語れること(服の話や草花の話)をベースに、様々な情報を絡めながら構成していくのです。

例えば草花を扱うお店がただ草花の知識を出すだけではなく、花嫁のブーケにふさわしい組み合わせや、有名な歌手歌う歌の中に出てくる花(赤いスイートピーなど)について語ってみたり、自分たちの商品について、より身近に感じてもらえるように話を広げて考えていくのです。
なので、ひとつの記事の中に幾つものテーマをもたせるのではなく、1つのテーマについて深く掘り下げて書いていくことになります。

ただし、その記事をだれに読んでもらいたいのか、例えば

  • 家で簡単に育てられる花を探している人(初級者)
  • ガーデニングなどですでにある程度の経験がある人(中級者)
  • 華道や本格的に庭でのガーデニングなどで花に触れている人(上級者)

と、花を愛でる人と言ってもいろんな人がいます。

誰に向けて書いているのかをはっきりさせないと、肝心のテーマも決まりません。

格好をつける必要はない

どこか気取った書き方や、変におちゃらけた書き方(しかもなんか古い言い回し)をする方もおられますが、すべての人がその書き方に対して賛同してくれるわけではありません。
普段話しているように、普通に文章を書くことが大事です。

書く内容についてもいいことだけではなく、失敗例なども挟みこむことでより話にリアリティが増してきます。
失敗例なんか載せたら信頼がなくなるんじゃないか、と心配される方もいますが、失敗例があるからこそ成功例に真実味が増し、また検索ワードにおいても失敗例での検索も対象になるのです。
多くの読者はなにか課題(成功しない、うまくいかない)があるから検索するのであって、成功する、興味があるから検索するだけとうものではありません。

また読者が記事を読んだあと、どういった感想を持って欲しいのか(「なぜ」にあたる部分)もしっかりとイメージして書く必要があります。

お店で扱っている商品の話だけを書くのではなく、お店を利用してくれているお客さんはどういったものに興味があるのか、お店の商品はどういった人にとって役に立つのか、一方向だけの視点や語りだけではなく、様々な視点から商品やお店を見つめなおすことも重要になります。

「自分のお店はこうだから」ではなく、お客さんにとってのお店はどうあるべきなのか、自分が興味のある他のお店のブログはなぜおもしろいと感じるのか、といったところをしっかりと考えてみてください。

文章のレイアウトはしっかりと考えよう

改行が極端に少ない、もしくは極端に改行が多いというような、読みにくいレイアウトは避け、できるだけ読みやすい分量で気持ちのよいタイミングで改行するように気をつけてください。
一時期芸能人のブログなんかで流行った、やたらと改行の多いブログ、未だにあれを引きずっている方おられますが、読みにくいだけなので諦めてください。

文中の見出し行の使い方や、強調、リスト表示、段落など、読みやすいブログ(人気のある、有名なブログではありません)をよく読み込んで、参考にするといいと思います。
もちろんレイアウトだけではなく、句読点の位置や文中の言い回しなども、わからないことがあれば辞書をひくなり、同じような言い回しを他のブログではどのように伝えているのかなど、参考にしながらどうすれば伝わるかをしっかりと検証する必要があります。

そのためには、

  1. いきなり書き始めるのではなく、メモ帳やWordなどで下書き
  2. 下書きを何度も読み返し、つかえるところやわかりにくいところはないかチェック
  3. 誰に、何を、どのようになぜ伝えたいのかといったところがしっかりと記載されているか

といったところを何度も読み返し、確認してみてください。

画像を入れるタイミングや、ブログの書き出しをどうするかなど、事前にこうしようというフォーマットを決めておくことも重要なポイントです。
うちの場合であれば最近は目次→画像→序文→本文→まとめと言った流れで記載していますが、毎回このフォーマットがずれてしまうようでは読者の方にとっても読み難いですし、滞在時間やリピート率にも影響してきます。

タイトルや目次は最後にまとめる

タイトルはテーマになるものなので、書き始めはあくまでも「仮」のタイトルです。
書いていく中で当初のテーマより少しずれてしまったり、タイトルによりふさわしい内容が見つかることもあります。
そのため、最初に書いたタイトルにとらわれすぎずに、内容を深く掘り下げてまとめていけばいいと思います。
SEO的にはタイトル35文字以内という話もありますので「記事タイトル+ブログ名」でその範囲に収まるように調整すればいいと思います。
その中で、読者が興味をもつようなタイトルを何度も試行錯誤しながら考えていってください。

また目次については全体の構成(起承転結)を考える上で重要なものです。
最近のブログでは自動的に目次を表示してくれる機能を持ったものや、このはてなブログのようにカスタマイズすることで実装可能なものもあります。
自分のストーリーを語る上で、どういった順番で掲載していくのがより伝わりやすいか、関連する項目は大見出し→中見出し→小見出しといったようなかたちでまとめるなど、記事の読みやすさを考える上で重要なポイントになります。

始めのうちは2週間〜1ヶ月分ぐらいの記事をストックし続ける

毎日1〜2記事をアップするとすぐにネタ切れになってしまいます。
そうならないためにも、また何度も読み返すためにも、毎日1つの記事を無理やりアップするのではなく、事前に記事を、例えば概要や要点だけを箇条書きでもなんでもいいですからメモ帳やWordに記事をまとめておいてください。
そうしてネタをストックしながら、ひとつの記事にまとめあげていってください。
記事をアップするタイミングはなにもまとめた順番ではなくても、その日の気象条件や時事ネタと絡めやすいものでもなんでも構いません。

記事のストックがあれば余裕が生まれますから、1つ1つの記事を深堀りして、より読者の方にとって「有益」で「役に立つ」「おもしろい」記事が書けるようになります。
事前にまとめていれば、後で時間のあるときに何度も読み返したり、別のスタッフに確認してもらってダメ出ししてもらう時間も生まれます。

風邪ひきや不慮の事故で記事がかけなくても、ストックがあれば「仕事が忙しくて更新サボってすみません」といったようなくだらない言い訳で記事をスタートさせることもなくなります。
あなたが忙しかろうがひまであろうが、読者であるお客さんには何の関係もないことですから。

最後に

ここに書いたことは基本的なことであって、実際にはブログを運用していく中で様々な課題にぶつかります。
上記で書いたことを参考に、よりお客さんにとって共感しやすい記事を掲載できるように、常日頃がら様々な事象に興味を持って貪欲に取り組む姿勢が必要だと思います。
自分にとって関係のない業界の話、ではなくなぜその業界でそれが流行っているのかという視点でみてみると、自分のビジネスにとっても新しい突破口が見える可能性だってあります。

そして大事なことは毎日書き続けることです。
誰の役にも立たない、共感できないひとり語りの日記にならないように気をつけてくださいね。