モノより思い出や体験の方が大事だということ その1

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随分前の日産セレナのCMですが、懐かしいですね。
このCMに影響されてセレナを購入された方がどのぐらいいたのかは存じ上げないですが、このコピーは胸に刺さりました。

こちらのサイトで調べてみると初出は1999年のフルモデルチェンジに合わせたもので、2004年ごろまで続いたようですね。

モノを売るためにはホームページがないとダメと言われた時代

当時はバブル崩壊から10年経過して、まだ日本はその影響を引きずっていた頃だったかと思います。
僕自身が独立して本格的に仕事を始めたのがこの頃でした。

ITバブル、.comバブル、ミレニアムと言ったワードが世の中を飛び回って、あわよくば我も我もといった、バブルの再来を夢見た人が目の前をたくさん通り過ぎて行きました。
今もオリンピックで大騒ぎになってますが、当時もインターネット博覧会なんてものも催されました。
同じ人が旗振り役なってますが、一体何だったんでしょうか、あれ。

この頃の僕はホームページ制作が少し軌道に乗って、代理店さんや同業者さんからお仕事をいただき、いろんなホームページを作らせてもらっていました。
当時はまだ出せば売れる、いいものを作れば売れる、そのためにはホームページだ、ホームページがあれば売れる、といったようなかなり怪しげな心理状態に、代理店も制作会社もお客さんも陥っていたように思います。

結局ホームページだけを作って、身内だけに宣伝し、商品を並べたところで売れるわけがなかったんですね。
もちろん中にはヒットするところもありましたが、劣悪なサービスを提供する事業者も台頭しはじめたのもこの頃だったと思います。
そして代理店は多額の報酬を請求し、お客さんには作りっぱなしのホームページだけが残され、後になってそれはまやかしだったと気がつくんです。

つくるだけじゃダメなんだ、と。

直接請け負っていたわけではなかったので、そこまでのフォローアップができず、なんとなく後ろめたい気持ちを抱えながらも日々作り続けていました。

モノを売る時代から体験、コミュニケーションの時代へ その1

そんな中、自分の中である種確信とも思えるアイデアがあり、それをお客さんのホームページで試させてもらるチャンスがやってきました。
インターネットアーカイブを確認すると2002年以降のものは残っているようです。

それはまだブログやCMSといったものが登場するずっと以前、掲示板というものが日本ではもてはやされていました。
閃いたアイデアというのは、その掲示板を使って、お客さんがいつでも更新できる仕組みを作ってみよう、そしてお客さんとそのサービスや商品を利用するお客さんが相互にコミュニケーション出来る仕組みを用意してみよう、というものです。

これは自分が大変お世話になったデザイナーさんのホームページをリニューアルするに際に、自分が憧れていたデザイナーさんと、掲示板上とはいえ、直接対話できることがどれだけデザイナーの卵にとってモチベーションにつながるか、ということがヒントになりました。
当時、自分自身が憧れていたデザイナーさんと直接対話できることなんて夢のまた夢でした。
僕自身は偶然にも友人がその事務所に就職したおかげでそのチャンスを得ることができましたが、そうでもない限りそう簡単にお話することはデキません。

しかし、インターネット上では可能でした。

デザイナーの卵たちが掲示板に書き込み、それをみたデザイナーさんやスタッフが返事やアドバイスをする。
最新情報やコラム(日記)も掲示板の仕組みを使って、管理者だけが書き込めるようにし、常に最新のものが掲載されていました。

自画自賛することになりますが、新鮮でした。
ホームページは業者が更新するもの、というのが当時の風潮で、制作費を多少抑えてもその後の更新料で稼いでいく、というのが制作会社のビジネスモデルの1つでもありましたから。

もちろん新着情報以外のものは僕が更新していましたが、最新情報やデザイナー自らの言葉を直接更新して公開するというのはこんなにもインパクトがあるものなのか、というのが当時の感想です。

そして、ここでの経験を持って確信が信念に変わり、次のネットショップへつながることになりました。

最後に

かなり長くなりそうなので、ここでひとまず区切ります。

See You!